araffordable watches

あくまでコスパの高い時計を求めて行く。時々は高い時計に目移りもする。

seiko SRP447 セイコー スーペリア レビュー

   
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seiko SRP447

思えばこの時計から、機械式時計、いや腕時計そのものに興味をもつようになった自分としてのエントリーモデル。
2000年ころに就職活動用にと買ったセイコーのキネティックが自分の中で機械式時計とずっと勘違いしていた。自動巻きの機構で電池を充電してクオーツで動くと知って買ったものの、そもそもクオーツの意味も知らず、中身が見えるわけでもなく、腕でシャカシャカシュイーンとする音が新鮮で、それだけで機械式のつもりでずっと過ごしていた。いや一応自動巻きだけど機械式ではないことは分かってたのかな。なんか当時は機能至上主義的なところがあって、スペックだけで選んでたような気もする。時計が動くプロセスまでは意識してなかったことは確か。でもそのときソーラーを選ばなかったのは、なんか手巻きとか自動巻きという言葉にカッコイイイメージを持っていたんだと思う。


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サイズはベゼルが44mm、ラグからラグまでで50.5mm、厚みは12.5mm。バンド幅は22mm

 

というわけで、その16年後、人生で初めて機械式時計を手にしたことになる。あ、書いてて気づいたけど、ネパールにて、チベットから来た行商が付けていたセイコー5の時計に一目惚れして現地人から買ったのを思い出した。あれは5だから本物なら機械式だったのか。まだ家にあるか探してみよう。じゃあ、正式にそれと意識して買った機械式時計がこれってことに。
だからこの時計を使って一日経ったときに、機械式はこんなにも誤差が出るものかとちょっとびっくりした。心配してネットで調べたら、どんなに高いものでも日差は出るとのこと。今まで自分の中にあった時計の精度に対するイメージ、そこそこ高いものは機能としても高いというこういう硬いモノに対するイメージが崩れるとともに、ちょっと親近感というか、愛着みたいなものが湧いたのも事実。精度の低さ(とあえて書くけど)が定番化してるという事実が、それだけ作り込むことの難しさを教えてくれるというか。みんな精度を高めることにはきっと心血を注いできたのだろうから、その上での日差なら、なんかそれくらい十分だよ、という気持ち。メダルは取れなくても、俺はお前がすごく頑張ってたことは知ってるぞ、みたいな。
…感じでいいのだろうか、機械式時計を持つ人の気持ちというのは。少なくとも自分はそうだ。
裏蓋がスケルトンというのもいい。中が機械でちゃんと動いてるいることの証。どこかで読んだ気がするけど、偽物と区別するためのメーカーの策だとも。そしてもっと機械式の中を見たいという気持ちがここからどんどん加速していく。


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ムーブメントは4R35B。自動巻き。手巻きもできる

買うきっかけはちゃんと思い出せない。でも安くていい機械式時計が欲しくなって、ネットで見てたらセイコーのが見た目以上に価格が安かったらセイコーの機械式をたくさん見ていたのは覚えている。アウトドアっぽいのを探していたのかな。当時の感覚で、価格と見た目のバランスのいいのをずっと探していたように思う。米国のアマゾンも探しに行って、そこで購入。165ドル。後に思えば、このガワならダイバーズのほうを買っても良かったような気がする。買ったあとで似た形に人気機種のモンスターというものがあったことに気づいた。この時計は、ベゼルは方位だし、防水は10気圧だし、ねじ込みリューズじゃないし、でもケースだけは頑丈みたいな。これを買ったあとに他のセイコーを見回したらみんなダイバーズ系で、自分はなんか違うものを買ってしまったような残念な気持ちも少ししてしまった。でも今は気に入っている。ベルトも全部黒くコーティング、ヘアライン加工もされ、ちょっと無骨だけど、性能は普通っていう笑、まさに自分にピッタリの時計だ。日本語での記事が全くなく、いったいこの時計がセイコーの時計のどの位置にいるものなのか、誰か知ってたら教えてください。あ、一応superiorというタグはついてました。


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